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セルフライナーノーツ


1.TKO

記念すべきファーストアルバムの1曲目を飾るのはハードなナンバー「TKO」。

CDを作ろう!と思った時から1曲目はTKOにしようと決めていました。

TKOはギターの加藤さんとの共作で、冒頭のベースリフとコード進行以外は加藤さんにイメージを伝えて(Aメロをダブルチョーキング満載でとか、ユニゾンフレーズはネオクラシカル系で、など)作って頂きました。


当初のタイトルはKNNK(K藤N紀、N井K二郎)でした。

TKO(Technical Knock Out)にタイトルを変えた理由は、とにかくこの曲は技術的に難しい!!

弾いている自分がノックアウトされてしまいそうな感じがするので、TKOとしました。

ちなみにベース的に一番難しいのは、ギターとのスウィープユニゾンでしょう。

もし興味がある方がいらっしゃいましたら譜面を書きますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。


全体を通してみると、パーカッションのカヤタニ氏のミディヴァイブによるマリンバやギターソロ中でのタンバリンが曲に彩りを加えています。

特にマリンバの音がROCKでもFUSIONでもない何かを演出してくれている気がします。

また、ROCKのビートに乗り軽快なジャズテイスト溢れるアベちゃんのキーボードソロ、豪快さと繊細さを使い分けるタロウさんのドラミング、早弾きに魂をかける加藤さんのギターと1曲目からジャンルにはまらないTRAFFIC INFORMATIOのサウンドを演出することが出来たと思っています。

(永井)


2.LOW KICK

ハードなTKOを終え、続く曲はファンキーなナンバー「LOW KICK」。

LOW KICKとはK-1などの格闘技で足を蹴る技の一つです(かなり大雑把ですけど)。

ドラムのパートにバスドラムというものがあり、通称“キック”と呼びます。

タロウさんがドコドコ叩くバスドラ(キック)が昔から好きで、技のキックとドラムのキックをかけて 作りました。

ワタクシの期待通りたくさんキックを踏んで頂きました。


もうひとつの聴きどころはアドリブソロだと思います。

生ピアノのアベちゃんとドラムのタロウさんの呼吸ピッタリのプレイ!

ピアノソロに続くカヤのヴィブラフォンのソロがまた良い!!

やはり生のヴィブラフォンは良いですね〜(ライブでは音量の都合でミディヴァイブになってしまいます)

ヴィブラフォン特有の音の深み、金属的なのに優しい音色、美しい。

エンディングでのタロウさんの遊び心満載のドラムソロも思わずニヤっとしてしまいますね〜

(永井)


3.FUKAGAWA

TRAFFIC INFORMATIONの曲の中ではかなり古くから演奏しており、多くの方からご好評を頂いております楽曲です。

「FUKAGAWA」とは深川のことで江戸時代のいわゆる繁華街とでも言いましょうか、遊びスポットの一つのような場所です。

今でも深川という地名は残っていて、江東区の清澄白川の駅から門前仲町の辺りとなっております。


ワタクシ小さい頃から時代劇が好きでして、鬼平犯科帳や剣客商売、御家人斬九郎などフジテレビ系が特に好きでした。

その中には深川や本所(次曲のタイトルでもある)といった地名が頻繁に出て参ります。

いつの日か時代劇のテーマソングに使われる日を夢みて作りました。


イメージは夜の深川。しだれた柳のもとを提灯を持った番頭さんと商家の主、夜の世界で生きる人々、浪人、といった様々な人間模様を思いギターを弾いていたら出来ました。出来上がってみると八丁堀の七人(テレ朝系)に少し似たかな〜


コード進行はギターをポロポロ弾いていたらアッという間に出来たのですが(基本的に作曲時ワタクシコード進行から作ります)、メロディに関してはどう作ったのか自分でも全く覚えておりません。

きっと天から降ってきてくれたのだと信じています。


この曲は8分の6拍子を基調としておりますが、実は所々8分の9拍子や8分の5拍子といった変拍子が入っております。

お気づきになりましたでしょうか??


レコーディングでは少しでも雰囲気を出すため部屋を極力暗くして録りました。


アベちゃんのピアノソロが絶品です!!鳥肌がたちました。

(永井)


4.HONJO

前曲深川と対をなす本所。

今でいう両国のあたりです。本所警察のそばに回向院(えこういん)というお寺があり、そこを訪れた時に出来た曲です。真夏の暑い時期に行ったせいかどことなくブラジリアンになってしまいました。


埼玉から群馬にかけてお住まいの方は本庄市のことと思われていた方が多数いたそうです。

大人の事情で英語表記に統一したため誤解を生んでしまいましたね。


ボサノヴァを基調とした曲ですが本格的なボサにはしたくなく、レコーディング直前にロック少年が初めてボサノヴァなる音楽に挑戦してみた、というコンセプトで録音しました。これがとても上手くいったと思ってます。


個人的には気に入っている曲なのですが、ライブでは滅多にやらない曲となってます(理由は特にないんですが)。

(永井)


5.JYUKAI

いわゆる樹海です(笑)


ROUND1のレコーディングで最も印象に残っているのが、この樹海です。

メインのテーマが8分の5拍子、8分の7拍子、8分の5拍子、8分の7拍子、8分の7拍子で構成されているため以前は57577というタイトルがついていました。


途中5拍子のギターのメロディは加藤さんに作って頂きました。

加藤さんのメロディセンスにはメンバー一同脱帽です。


そしてこの曲の一番の聴きどころは何といってもギターソロでしょう。

完全にブチ切れています!

この曲のソロだけ何テイクか重ね多少煮詰まりそうだったのですが、「少し時間をくれ」ということで加藤さんはしばし瞑想を始めました。

そして数分後「よし、やる!」と一言。

録音し始めるとそれまでとは別人のプレイに!

まさしく何かがのりうつったようでした。

途中リポビタンDのビンを使ったり、ギターを投げたり、レコーディングブースで暴れまくっていました!

いつも寡黙なスタジオの方が大爆笑するくらいのすごいソロです。


ギターソロ後の全員フリーの箇所も含め、人間の生きていく上での深い悩みを樹海に例え、さまよう様を見事に表現できたと思います(自分的には)。

(永井)


6.BALLADE

CDにはBALLADEと表記してありますが、本当のタイトルは「バラード風」です。

かなり初期の頃のTRAFFIC INFORMATIONのライブではオリジナルとカバーが半々くらいでした。

とあるライブでベースがメロディをとるバラードをやりたい!しかし、これといった曲がない!しからば作ってしまおう!ということで出来た曲です。

いざ出来上がってみると、いわゆるバラードではなくなってしまい、バラード風というタイトルとなりました・・・


その日その日の演奏により聴いて下さる方に色々なイメージを感じて頂きたく、あえてタイトルは付け直しませんでした。


前半はフレットレスベースを大フューチャーさせて頂き、メロディをはさんで泣きのギターソロへ。さすがはメタル畑出身とあって、見事に泣いてます!

とてもシンプルな曲ですが、とても気に入っている曲の1つです(どの曲も自分にとっては大事なんですけどね)。


後ろで鳴っているツボ(ウッドゥーといいます)の音がとても心地良いんです。

ライブではハウリングの問題でなかなか生では使えないのが残念です。

昔はライブでも使ってもらっていて、一時期カヤは“ツボの人”と呼ばれていました。

(永井)


7.TURBULANCE

この曲はワタクシが初めて本格的に活動したインストバンドの頃からやっている曲で、ようやく音源化することが出来ました。


イントロが16分の5拍子、16分の5拍子、16分の7拍子となっており、昔は勝手にKURE557と呼ばれていました。

作曲の段階でまず思い浮かんだのもイントロのドラムフレーズでした。

加藤さん曰く、スティーブ・ヴァイの曲で似たようなパターンがあるそうです。

ワタクシは知らなかったのですが(本当ですよ!!)。

よく聴こえないかもしれませんが、イントロの3まわし目から入ってくるベースの両手タッピングが地味に難しいです・・・


4分の4拍子になってからベースはスラップ(チョッパー)になります。

今回のレコーディングでは全編ベースはラインのみの録音でしたが、名エンジニアの中谷さんのおかげでスラップもフレットレスもとても良い音で録れました!!


続いてヴィブラフォン、キーボード、ギターがユニゾンでメロディに入ります。

多くの方からここの部分は何拍子?と聞かれますが、実は4分の4拍子です。

2拍目の途中からスリップビートに入ってまして、いわゆるトリックプレイです。

変拍子に聞こえているのなら、こちらの思惑通りで嬉しい限りです。

ちなみに、自分でもよく拍を見失います(汗)


歪んだベースとヴィブラフォンによるメロディの部分は普通の8分の7拍子で、ワタクシの大好きなコンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケールを使ったメロディになってます。

もう一度メロディをはさみ8分の7拍子のキメに入ります。

このキメも一度オチルと戻れません・・まさにタイトルにあるTURBULANCE(乱気流)そのものです。

それ以降は後半のメロディまでずっと4分の4拍子です。安心して聴いて下さい(笑)。

ソロでのアベちゃんのキーボードの音色が不気味です(笑)

(永井)


8.OVAL

OVALとは楕円、という意味で、インディカーなどのレースに良く使われる楕円形のサーキットのことをOVALと言います。

OVALのレースでは基本アクセル全開、踏みっ放しです。

このバンドはいつでも常にアクセル全開!!という意味を込めて命名しました。


ギターとベースのライトハンドによるユニゾンの曲を作りたい!と思ってベースを弾いていたら15分くらいで出来ました(笑)。


アドリブソロは全員まわしていますが、中でもカヤのMIDIヴァイブによるスチールパンの音色でのソロは傑作です!!

スチールパンのことをご存知の方が聴いたら爆笑(怒り?)ものです。

楽器の構造上あり得ないプレイだそうです(プレイは最高に格好良い!)。


ベースの音色はかなり歪んでますが録音時はノーマルで、編集時にクリーンの、サンズアンプによる歪み、アンペグの歪みと3つの音色をミックスしています。

(永井)


9.SANCTUARY

ワタクシ小さい頃から動物が大好きなのですが、最近野生の動物たちの生きていける場所がどんどん減っている、ということを盛んに耳にします。

あるテレビ番組で、今動物たちの数少ない生きていける場所のことをSANCTUARY(聖地)と呼んでいました。人間によって住む場所を減らされ、その場所を人間がSANCTUARYと呼ぶのはどうなのかな〜 聖地が増えていくことを願いこの曲を作りました。


当初バンドで録音する予定でしたが、「永井君のバンドなんだから、1曲くらいベースソロの曲を入れたら?」というメンバーの意見を頂き、お言葉に甘えてやらせて頂きました。

ベース&ハーモニクスパート(6弦)、メロディ(フレットレス)、そして間奏で出てくるギターのような音のピッコロベース(ベースの1オクターブ上の音が出ます)、の3本を重ねて録音しました。


この曲はエンジニアの中谷さんの自宅でレコーディングさせて頂きましたが、録音中中谷さんがボクの機材の上に動物の置物をたくさん置いてました。

曲の説明は全くしていなかったのですが、なんとなく動物を連想してもらえたのかな〜

(永井)



? 吉田 太郎 × 永井 健二郎 対談!!


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